先日開催された3回目のTHE BLUE DININGの会がとても良かったので、忘れないうちにブログに書き起こそうと思います🙌
といっても、気づけは数日経ってしまいましたが😇
今回「美味しくイワシを味わおう」をテーマにChefs for the Blue代表の佐々木ひろこさん、パタゴニア プロビジョンズのディレクター近藤勝宏さんのお話を聞きながら、【ドンブラボー】のオーナーシェフである@平 シェフのイワシを使った料理をいただけるとても貴重な機会でした✨
◾️まずはイワシの資源量について
カタクチイワシ: 代表的なのはしらすや煮干し
1990年20万トンの漁獲量であったが2020年は5.57万トンまで減少
(水産資源研究所 水産資源研究センターより)
マイワシ: 1980年には250万トンの漁獲量であったが2020年74.2万トンまで減少
(水産資源研究所 水産資源研究センター)
そもそもイワシの漁獲量の変化には特徴があって、年によって増える時期と減る時期が波を打つような形で変化しているのが特徴みたいです。
それを踏まえた上で現在はどうなのか?というと、マイワシは増える時期のはずだが、想定よりも増えていない。カタクチイワシは減る時期から増える時期のタイミングだが下がりきったまま増えていないという状況とのこと。
◾️ではなぜ今回イワシが美味しく食べるがテーマなのか
魚の食物連鎖の底にいる魚を食べて良いの?
ひろこさんが以前ホタテについてご紹介してくださった時に触れていたのですが、農林水産省の漁業・養殖業生産統計によるとイワシは日本で1番生産量が多い水産資源でありながら、そのうちの2割しか僕たちは食べておらず、残りは魚の養殖の飼料や農業肥料として安く取引されているのです。
美味しくイワシを食べることは、イワシの価値を高めて、漁師がイワシで得れる収入が増えることにつながり、それによって相対的に他の魚を漁獲する量が減って、海洋資源の回復に寄与することかできる。
と今回お話を聞いて、自分の中でイワシを美味しく食べる意味について整理することができました。
◾️今回いただいた料理
さて、本題の料理についてですが、今回はイワシを使った料理を2品ご用意いただきました。一皿目は、パタゴニアプロビジョンズさんの新商品、「ホワイト・アンチョビ(片口鰯のオイル煮)スパイシー」を使用したピザ。
シンプルな素材同士の組み合わせですが、メインのカタクチイワシの味わいがしっかりしているので、レモンの酸味やほのかな苦味、赤玉ねぎの甘味や辛み、バジルの香りとそれぞれの食材をアクセントとして際立ち、どこ食べても美味し味わい深いピザでした🥰
2品目はマイワシのロザマリーナとホタテを和えたものに生クリームで仕立てたパスタを合わせた一品。ロザマリーナは本来カタクチイワシの幼魚であるしらすで作られるのですが、今回はしらすの代わりにマイワシで作ってみたとのこと。
しらすのロザマリーナを味わった事が自分はないので比較はできないのですが、イワシのロザマリーナのコクと辛みが良いアクセントとなり、ホタテの甘味や塩味、クリーミーさが生クリームのパスタと相まって、夏でもずっと食べていられるような軽やかで美味しいパスタでした🍝(書いてたら食べたくなってきました)
今回ホタテを使ったのも、ホタテがイワシに次ぐ国内で2番目に漁獲量の多い水産資源でそれを活用するためとのことで、社会的に意義あるものをうまく組み合わせてこんなにも美味しい料理を提供してくださるシェフの方々の凄さを改めて感じる事ができましたし、だからこそ、このコミュニティでできる事って本当に可能性に満ち溢れているというか可能性しかないなと感じました!!
個人的には、このコミュニティに入った事で海洋資源の現状に触れる機会が多く分かったつもりでいたことも、いざ話してみると言葉に詰まったり、理解が違ったりとみんなで集まって美味しい食事を食べながら、話を聞いたり質問したり、議論したりできるのはとても貴重な機会だなと感じました!!
ということで、次はいつ開催なのかなと楽しみにしております🙌
今回開催してくださった運営の皆様、美味しい学びな会をありがとうございました!!
2024/09/03 18:12