Blue Communityの皆さんこんにちは!

THE BLUE CAMP 2期生東京チームで、現在C-BLUEでインターン中の安永和矩(わく)です。初めましての方も多いと思いますので、簡単に自己紹介を。東京海洋大学で魚のDHAの研究をしています。全国の漁村で漁業の現場を学んだり、魚屋「SAKANABACCA」でアルバイトしたりと、日々魚漬けの生活を送っています!

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さて、昨日@りょーや さんが紹介してくださっていたブルーキャンプのドキュメンタリー映像、ご覧になりましたか?まだの方はこちらからぜひ!
私達が向き合い続けた3ヶ月間の葛藤の軌跡が伝わるすばらしい動画になっています!


THE BLUE CAMPは、全国から選抜された学生がトップシェフの徹底伴走のもと、座学・フィールドワーク・レストラン研修を経て、最後に一週間のポップアップレストランをつくりあげるプログラムです(詳しい内容はドキュメンタリを見て下さい!)。

このプログラムの特徴は、サプライチェーン全体を包括的に学べることに加えて、参加する学生、そしてそれを支える大人たちの本気度にあると思います!

学生と大人が同じ熱量で向き合う

このプログラムには、東大で微生物を学ぶ人、慶應で政治を学ぶ人、料理人を志す調理学生など、普段は交わらないバックグラウンドを持った仲間が集まります。異なる視点がぶつかり合うからこそ、水産業の中にいるだけでは気付けなかった課題が浮かび上がり、議論は深まっていきました。妥協のない議論が続き、気付けば夜を徹して言葉を交わす日もありました。海の課題に向き合えば向き合うほど、その複雑さに圧倒され、同時に「自分は一学生として、一消費者として、未来のために何ができるのか」と真剣に悩むようになりました。

スクリーンショット 2025-09-18 2.26.51.png 2.92 MB                                                       レストランが2週間前に迫る中
                                                            都内マンションの屋上にて議論をする様子


そんな学生の悩みを受け入れ、一緒に議論してくれる大人達の本気度もすさまじいものがありました。連日生まれる質問に即答してくださった@ひろこ  さん、料理として提供する魚種が二転三転しても柔軟に受け止めてくださったシェフの方々。あらゆる面で学生が議論やプロジェクトに専念できるよう環境を整えて下さった @まほんぐ  さん。そんな本気の大人たちがこのプロジェクトには関わって下さっています。学生と大人が同じ熱量で向き合う場だからこそ、妥協のない挑戦ができたと思います。

IMG_3188.jpg 3.15 MB                                                さやかさんちで行われた追加の試作会の様子

食を通じて海の課題と希望を伝えるレストラン

そのプログラムの集大成がポップアップレストランです。昨年の東京チームでは、「あおのいま」というレストラン名で、海のいま、漁業のいま、流通のいまに焦点をあてたメニューをシェフの指導( @林亮平  さん, @堀内さやか  さん)のもと考案し、会場には魚食文化の歴史や資源減少を示す展示を並べました。来場者にとっては食事を楽しむ場であると同時に、海の現状を考える入口になったと思います。

_DSF3173.jpg 257.87 KB                                    「魚のいない魚屋」そこには、不気味に魚の減少率がかかれている。


_DSF3580.jpg 324.5 KB                                            資源管理の成功例としてクロマグロをメインの定食に選んだ。
                クロマグロの血合いやテールといった低利用の部位の活用が、1匹の価値を上げることにつながる



最後のプレゼンテーションでは、「魚は無限にあるものではない」と資源管理の必要性について語りかけるとともに、仲間とともに「100年後も魚を食べ続けるためにどうすればいいか」と悩み抜いた議論を、そのままお客様に共有しました。答えのない問いを共有すること自体が、未来を一緒に考えていただくきっかけになったのです。

_DSF4060.jpg 555.89 KB                            「100年後も魚を食べ続けるためには」をテーマに議論したブレストボード

卒業後も広がるコミュニティ

このレストランでの出会いが縁となり、大阪万博での子ども向け漁業体験イベントや、英国エコノミスト主催のWorld Ocean Summitのアフターディナー企画にもつながりました。ブルーキャンプは「終わったら解散」ではなく、卒業後も仲間や大人と共に動き続けられる場なのです。

私は「海の未来にこれほど本気で向き合う大人たち、そして一緒に取り組める仲間に出会えたこと」が一番の収穫だと思っています。毎年16名ずつ卒業生が増え、10年後には160名が社会に出て行き、それぞれの専門から水産に関わる。このコミュニティがあれば、きっと新しい風を吹かせられると信じています。
PXL_20250730_080453966.PORTRAIT.ORIGINAL.jpg 3.5 MB            レストランに来て下さったFisherman Japanの津田さんと一緒半年かけた企画
                                           ( https://zeri.jp/expo2025/news/6405/

次なる3期生の募集受付中!

そして今、第3期生の募集が始まっています!今回は期間が3ヶ月から5ヶ月に拡張し、さらに学びが深まります。加えて、卒業生が東京・京都で各1名ずつメンターとして伴走し、運営にも学生3名@えこ     @わく     @ゆういちろう )が加わり、これまで以上にサポート体制が整っています。

いま私はC-BLUEでインターンとして運営サイドにも関わりながら、後輩たちを支える立場になりました。卒業後もこうして関われることが、本当に嬉しいです。

今年はどんな仲間が集まり、どんなレストランが生まれるのか。私自身も心から楽しみにしています。
👉 応募〆切は 9/28 24:00!
👉 Instagram(https://www.instagram.com/the_bluecamp/をフォローして、学生たちの挑戦を一緒に追いかけてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!書きたいことが多すぎて少し詰め込み気味になってしまいました…。
次回の徳島フィールドワークには絵子と一緒に参加しますので、ぜひ直接お話できたら嬉しいです。これからも引き継いで活動していきますので、どうぞよろしくお願いします!