https://link.springer.com/article/10.1007/s00227-024-04465-8?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR0zxYWh6dfiKI2ndhFfmCZZe7swQgSSo_xdwvptao-Fu7H0247V5HKzPXY_aem_AVV6MXwWNr2OAjuHolOAl4epKW5G5I0vhiSUkVl1gD1VXtF_oXItk8aeC41dajB18cxU4C-ERaHJpL-NP92qkGqx
Empirical verification of feeding selectivity of larval and juvenile pelagic fishes using in-situ zooplankton assemblages - Marine Biology
Most studies on the feeding ecology of larvae and juveniles of commercially important pelagic fishes have used field-based approaches. However, due to possible biases related to net sampling, it is uncertain whether the results obtained from those studies truly represent the situation of live fish in the sea. Here we investigated the feeding ecology of pelagic fishes through a laboratory experiment minimizing the biases inherent in field net sampling. In the experiment, hatchery-reared juvenile chub mackerel (Scomber japonicus) and larval/juvenile Japanese anchovy (Engraulis japonicus) were fed with wild-caught zooplankton assemblages collected from around Hakatajima Island in the Seto Inland Sea, Japan. The relationships between fish size and prey number in the gut, and the selectivity on each prey organism were determined. As a result, in both species, prey number and size increased with body size, and the fish showed strong selectivity for crustaceans including copepodites and adults of copepods. Our data has also clearly indicated that both species can selectively prey on preferred foods that are rare while avoiding non-preferred foods that are abundant. These results, which substantially accord with reports from previous field studies, will not only help field scientists make a convincing interpretation of their data, but also open the possibility of further laboratory studies on detailed mechanisms of the feeding selectivity of larval/juvenile pelagic fishes.
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先日、知り合いの研究者が面白い論文を発表していました。

サバやカタクチイワシの幼魚が選択的嗜好性を持って餌を捕食しているのかという論文です。

この研究は、商業的に重要な浮遊魚であるサバ (Scomber japonicus) とカタクチイワシ (Engraulis japonicus) の幼魚や稚魚の摂食生態を調査するために行われました。従来の研究では、野外での網採取を用いた方法が一般的ですが、この方法にはバイアスが含まれており、実際の海中での魚の状況を正確に反映していない可能性がある。そこで、本研究では実験室で試験を行い、網採取によるバイアスを最小限に抑えることを目指していました。

実験の概要
実験は、日本の瀬戸内海の伯方島周辺で採取された野生の動物プランクトンを使用しました。実験に使用された魚は、養殖されたサバの幼魚とカタクチイワシの幼魚および稚魚です。これらの魚に対して、15〜30分間の給餌実験を行い、その後、麻酔下で固定し、胃内容物を分析しました。魚の体サイズと胃の中の餌の数およびサイズとの関係、ならびに各餌生物に対する選好性を調べました。

主な結果
実験の結果、サバとカタクチイワシの両方の種において、魚の体サイズが大きくなるほど、摂取する餌の数とサイズが増加することが示されました。また、両種ともに甲殻類(特にコペポーダ類の成体や幼生、体長1mmにも満たない小さいな動物性プランクトンです!)を強く選好することが明らかになりました。

具体的には、サバの幼魚はコペポーダ類の他にカニのゾエアやメガロパを好んで摂取していました。カタクチイワシの幼魚も同様にコペポーダ類を主な餌としていましたが、ゾエアの選好性はサバに比べて低いことがわかりました。両種ともに、海中で豊富に存在するが非選好性の餌(例:ノクチルカ・スチランス)を避け、希少な好ましい餌を選択的に摂取する能力を持っていることが示されました。

現場調査との一致
本研究の結果は、従来の野外調査結果とほぼ一致しており、これにより野外調査のデータ解釈に対する信頼性が高まります。特に、餌の数とサイズが魚の体サイズとともに増加するという傾向は、これまでの多くの現場調査)と一致しています。

将来の研究への示唆
この研究は、グローバルな気候変動が餌と捕食者の地理的・季節的な一致や不一致にどのように影響するかを理解するための基礎を提供できるのではないか?将来の気候条件下で、魚の成長と生存を予測するモデルの開発に役立つ可能性がある。特に、プランクトンコミュニティの変動を動的な環境下でシミュレートするモデルの性能が向上している中で、本研究のような実験的アプローチは、より現実的な餌選好性をモデルに反映させるのに貢献することが期待される。

将来、地球の気候が変わると、海の中で魚が食べるプランクトンの種類や量が変わるかもしれません。この研究のように、魚がどのプランクトンを好んで食べるのかを詳しく調べることは、将来の気候変動が魚にどんな影響を与えるかを予測するのに役立ちそうです。例えば、魚が好きなプランクトンが減ると、魚の数も減るかもしれないので、その対策を考えるための情報が得られる。

それにしても甲殻類の人気はすごい!